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『500年の学校〜おやこのためのフォルケホイスコーレ〜』 第1期開催レポートvol.3(2026年7月)

REPORT

6月21日 「サウンドスケープ〜耳から深呼吸をする日、さまざまな声を聴こう〜」

 

第3回目を迎えた「500年の学校」。
境内には夏本番を感じさせる蝉の鳴き声が響き渡っていました。
全6回のちょうど折り返し地点。おとなもこどもも既に緊張がほぐれ、柔らかな表情で集合しました。

 

今回のテーマは、音楽家・アーティストの蓮沼執太さんと過ごす
「サウンドスケープ〜耳から深呼吸をする日、さまざまな声を聴こう〜」

 

1日のスタートは、校長であり住職の紘良さんによる坐禅の時間から。
「何か考えが浮かんでも、そっと手放していきましょう」
静寂の中で心を整え、意識を研ぎ澄ませていきます。
終わる頃には、すっきりと穏やかな雰囲気に包まれていました。

 

午前のはじめは、境内へ音を探すお散歩に。
風の音、鳥の声、足元で踏みしめる地面の感覚。
里山では目を閉じ、ゆっくりと周りの音に耳と身体を澄ませました。

 

こもれび堂に戻ってからの座学では、「音とは何か」を問うところから始まりました。
「音は何かと何かが接触することで生まれるもの」蓮沼さんがレコーディングした環境音を聴いたり、
ライブの映像をみたり、何の音か当てるクイズをしたりなど、日常の音、珍しい音に触れ、
音の奥深い世界に一気に引き込まれていきます。

 

続く「ブラインドウォーク」では、大人と子どもがペアになり、一方が目隠しをして境内を歩きます。
そっと手を引き、段差や階段を丁寧に伝える子どもたちの頼もしい姿。目隠しをした大人がおそるおそる足を進める一方で、子どもたちは怖がる様子もなくすいすいと歩を進めます。
感覚の使い方は大人よりも子どものほうが柔軟なのかもしれません。視界を閉ざすことで、普段は見過ごしてしまう音や気配、触覚などの感覚が一層研ぎ澄まされていきました。

 

昼食は「梶の葉(七夕)」をテーマにした精進御膳。
こども達もお品書きをみながら、旬の味覚をひとつひとつじっくりと味わいました。

 

午後は、ブラインドウォークで集めた音をサウンドマップとして描くワークへ。
聞こえた音をただ言葉にするだけでなく、「ポチャン、ポチャン」「ピヨピヨ」といったオノマトペにしたり、
音の質感に合わせた色で表現したり。一人ひとりが「感じた音」を自由に表現し、世界にひとつだけのサウンドマップが完成しました。
発表では「あれは何の音だったんだろう?」とお互いに聞き合い、蓮沼さんからは一人ずつのシェアにあたたかなコメントが送られました。

 

ダイアローグの時間では、前回子どもたちからリクエストのあった
「こどもとおとな」をテーマに対話を行いました。
対話が進むにつれ、みなさんの表情が真剣になったり、
笑顔になったりと移り変わっていくのも印象的です。

 

身の回りの音にじっくりと耳を澄ませた一日。
耳を澄ますことで、いつもの景色が少し違って見えるような、
たくさんの気づきがうまれた時間になりました。

 

<1日の流れ> 坐禅/朝のチェックイン/境内散歩・座学/ブラインドウォーク
昼食「ときとそら精進御膳」/サウンドマップ作成・シェア/ダイアローグ/全体の振り返り

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