『500年の学校』
YATOプロジェクトの根幹を成すのが『500年の学校』という1年間のプログラム。
500年先も続く人の循環と賑わいを育む場として、
芸術・哲学・自然・からだ・ものづくりなどの多様な体験を重ね、
歩んだ道や心の広がりを感じていただく「余白の時間」です。
心がほどけ、ひらいていく
「余白の時間」
歴史と物語の深い谷戸に身をおくこと。
場や人と対話をすること。
自分を見つめたり、そらしたりしながら、人の心にふれたり、離れたりすること。
500年という悠々とした時の流れの中、自分が自然の一部であることに気がつき、いつのまにか心も身体もほどけていく。
継続的な営みの中で、豊かさに触れ、心の寄り道をしながら、わたしたちの「今、この時」を捉えなおす取り組み。「YATO プロジェクト」の目指す 500年先も続く、人の循環と賑わいの場を育む学校。それが『500年の学校』です。
こんなかたへむけて
忙しい日々の中でふと立ち止まり、心と身体を整え、人生の豊かさを見つめたいかた。いつもの自分から少し離れ、自分の中にある大事な「種」をみつけ育てたいかた。個性あふれる講師陣、さまざまな人生を生きる人たちと出会い、見える世界を広げたいかた。今のわたし、これからの人生、それぞれの思いを大切に、『余白の時間』をみなさんと一緒に紡いでゆきます。
人生がふくよかになっていく
多様な講座
わたしたちの「今、この時」を捉えなおすための多様な講座。講座の開催は月に1回。芸術、哲学、食、自然、からだ、ものづくりなど、1年間全12回を通して体験を重ね、歩んだ道や、心の広がりを感じていただく内容です。
世界が広がり深まる、心にあかりをともす 個性豊かな講師陣
さまざまなジャンルで活躍するプロフェッショナルな講師陣との「今、この時」の出会いが 心に新たな風を通し、感性をひらいていきます。
*講師の実施月、年度は都合により一部変更になる可能性がございます。(順不同)
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アーティスト
コムアイ
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料理人
野村友里
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フォトグラファー
在本彌生
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共生革命家
ソーヤー海
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風と地と木合同会社代表・ソーシャルデザイナー
宮田尚幸
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彫刻家
金沢健一
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アーティスト・科学館職員
佐々木有美
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茅葺き職人
相良育弥
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書楽家
安田有吾
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哲学者
永井玲衣
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造形作家 暮らしの手仕事・伝承行事研究
下中菜穂
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デザイナー、アーティスト
大脇千加子
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ダンサー、振付師
伊藤千枝子
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簗田寺副住職、社会福祉法人理事長、音楽家、 500年の学校校長
齋藤紘良
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「しぜんの国保育園 small village」園長
齋藤美和
1日のスケジュール
当日朝10:00に現地集合し、終了の16:00まで、グループワークを中心としたさまざまな活動を行います。いつのまにか心がひらき深い気づきが生まれる、1日計6時間の講座です。
ダイアローグ (Dialogue) とは
双方がお互いを尊重しながら安心して話をすることで、相互理解を深め、行動や意識の変化を目指す創造的なコミュニケーション方法です。
北欧のフォルケホイスコーレにおいて、この「対話」が非常に重要な役割を持ちます。ダイアローグにはいくつかのシンプルなルールがあり、そのルールに沿ってテーマをもうけて対話を進める形式です。
対話の中で自分の言葉や思考を共有し、同時に他者の話に耳をひらいていく。互いの意見を尊重し合い、時に視点が変化して、自他理解が深まっていきます。
『500年の学校』では、このダイアローグ (dialogue) の時間を大切にし毎月ダイアローグの時間を設けています。「生きた言葉」で語り響き合うような対話を重ね、他者の言葉に、自分の中に新しい気づきが生まれる体験をしてみませんか?
フォルケホイスコーレ(Folkehøjskole)とは
デンマークを発祥として北欧に広がっている、すべての人のための学校です。
個人の個性と感性を育み、尊重することが国の豊かさに繋がることを信じて作られた仕組みのひとつ。
「人生の学校」とも呼ばれるフォルケホイスコーレは、自分らしく生きるための寄り道、心の休憩時間となるような場です。
継続的なプログラムや、他者との対話 (ダイアローグ )、自己と向き合う体験を重ね、成績や評価という価値観ではない、人と社会にとっての豊かさについて考える場として根付き、日本でも関心が高まっています。
VOICE
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"本当の自分の声を聞きたかった"
日々頭の中に情報が多くなりすぎて錯綜していたときに出会いました。鳥の鳴き声に耳を澄ましながら里山を歩き、自然の中でみなさんと共に手を動かすことは、私にとって日常から離れた特別で不思議な体験で、凝り固まった頭と心が少しずつほぐれていきました。とくにダイアローグの時間は、対話をすることで個々としての存在を肯定してもらいながらもみなさんと繋がっていくことを感じ、本当の自分の声に気づいて、安心感を得ることができました。
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“少しのきっかけとたくさんの気づき、未来のための一歩”
都会に住み都心で仕事をし、子育てと仕事に奔走する毎日。それでも、気候危機、貧困、差別、戦争などなど気になることはたくさんあって、自分にできることはなんだろうと考えたり悩んだり。そんな日々に少しのきっかけとたくさんの気づきを与えてもらった気がします。こどもたち、そのまたこどもたち、もっともっと先に、少しでも良い未来を残すために。ちいさな一歩をこんな自分も踏み出せるかも、と思えてきました。
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“自分自身のメンテナンスができる、私にとって大切な時間”
日頃は目の前のタスクに追われることが多く、どうしても視野が近距離になりますが、里山に触れていると自分が大きな時間の流れの中にいるという感覚を取り戻すことができます。一人ひとりのできることは小さいけれど、でも確実に意味があって、ただの無力な存在ではない。そう思えることも力になります。「山の手入れ」の時間は、実は自分自身のメンテナンスができる、私にとって大切な時間です。
募集要項
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1年間プログラム
YATO『500年の学校』~おとなのためのフォルケホイスコーレ~(第1期)
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期 間
2024年11月~ 2025年10月
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日 程
全 12 回/毎月第 1 日曜日 ※1月のみ、第2日曜日
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時 間
10:00~16:00(昼食付き)
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募集人数
20名(先着順)
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対 象
18歳以上
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受講料
月額22,000 円 ×12回(通年コースのみ)
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会 場
簗田寺(東京都町田市忠生2丁目5-33)
よくあるご質問
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活動日は1日を通してどんなことが体験できますか。
はじめに坐禅や里山散策などをしながら、その日のご自身の体調や心の状態を見つめる活動をします。
お昼には季節の野菜や精進料理、時には火を囲むなどして、みなさんで一緒に食事をとり、午後はアート、哲学、食、自然など、その道のプロフェッショナルなアーティストをお招きし、月毎の多様な講座を体験いただきます。
1日の終わりにはかならずダイアローグの時間を設け、自分の考えを持ち、他者の考えも受け入れることによって、お互いの意見を尊重し合い、学びを深める時間を過ごします。
歩いたあとに道ができる。心に風が通り、私たちの人生がふくよかになっていく多様な講座をお楽しみに。 -
年齢層はどのくらいですか。
20代~50代くらいまで、幅広い世代のかたにご参加いただける内容となっています。
また、異なる年齢、さまざまな背景をもつみなさまが出会い、毎月の活動をたのしんでいただける場となるよう、講座を組み立て育ててゆきます。 -
車で行けますか。
公共交通機関をおすすめしておりますが、お車も可能です。駐車場に限りがありますのでお申し込み時にお知らせください。
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子連れで参加は可能ですか。
今期の『500年の学校〜おとなのためのフォルケフォイスコーレ〜』においては、お子さま連れの参加はご遠慮いただいております。来期以降、おやこでご参加可能な講座の開催についても検討しているところです。メールマガジンにご登録いただき情報更新をお待ちください。
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参加できない月がありますが振替はありますか。
1回のみ、翌年の講座に振替が可能です。振替時のルールなどはご入学時にご案内いたします。返金はありませんのでご了承ください。
毎月第1日曜日開催を予定しておりますのでなるべくご欠席の無いよう、スケジュールのご調整をお願いいたします。 -
支払い方法はなにがありますか。
クレジットカード決済のみ。毎月の自動引き落としとなります。
支払い証明の毎月の発行、領収書等についても対応可能です。個別にご相談ください。 -
取材をしたいです。
ありがとうございます。問い合わせページのフォームよりご連絡ください。
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どのような準備が必要ですか。
講座に必要なものはご用意しておりますので、ご準備いただくお持ちものは特にありません。
服装については、坐禅や散策などがあるため、活動しやすく窮屈ではないご自身の心地よく過ごせる格好でお越しください。また坐禅の際は、靴下を脱ぎ素足になります。 -
昼食について知りたいです。
簗田寺の敷地内にある精進食堂「ときとそら」の心と体が穏やかになる禅のお料理や、忠生地域の八百屋さんによる旬の野菜をふんだんに使った彩り豊かなケータリング、みなさんで火を囲んで煮炊きをともにする体験的な食の時間など、『500年の学校』ならではの昼食を予定しています。
毎月、昼食の時間もたいせつに、みなさまと豊かなひとときを過ごせるようさまざまなご用意をしております。