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『500年の学校〜おとなのためのフォルケホイスコーレ〜』 第2期開催レポートvol.8(2026年6月)
6月7日 梅雨空の下で、「声の仮面」をまとって。
しっとりとした雨の気配が残る梅雨の朝。第8回の講座は、「声の仮面」をテーマにスタートしました。
湿気は喉にいいかもしれませんね、そんな言葉を交わしながら、どこか肩の力の抜けた穏やかな時間がはじまります。
朝の気持ちのシェアでは、この半年ほどの学びが、それぞれの日常に少しずつ根を張りはじめていることが感じられました。
農の講座をきっかけにベランダ菜園を始めた方。花との向き合い方が変わり、以前とは違う草木に目が留まるようになった方。
ダイアローグを通じて、家族とのコミュニケーションに新しい変化が生まれたという方もいました。
皆さんの暮らしのなかに、確かな変化の芽が育っていることが伝わってきて、こちらまでうれしくなる時間。
会場には自然と前向きなエネルギーが満ちていました。
講師のコムアイさんから、この日のワークについて紹介がありました。
「声を出しても出さなくてもいい。沈黙を聴く贅沢もあります」
「自分ではない誰かになったり、少し嘘をついてみたりすることで、固まっていた”自分像”から抜け出してみましょう」
そんな言葉とともに、どのような関わり方も歓迎されることが共有され、場がゆっくりとほぐれていきました。
傘を差さずに歩けるほどの小雨となり、参加者それぞれが思い思いに敷地内を巡りました。
実をつけ始めた植物や、先月には見られなかった花々との出会いもあり、「こんなところにこんな植物があったんですね」と、あちこちで発見の声が聞こえてきます。
散歩の後はこもれび堂へ戻り、自由にストレッチを行いました。その流れから、コムアイさんがタンブーラを鳴らし、一人ひとりが声を重ねていくワークへ。
最初は小さかった響きが、少しずつ広がり、重なり合い、やがて大きなひとつの音の風景になっていきます。
生き物の気配が現れたり、どこかの景色が立ち上がってくるようだったり。有機的で、予測できない音の世界がゆっくりと育っていきました。
「いいね、最高!」
「自分が出したい音を探検してみよう」
「他の人の音の祠を訪ねて覗いてみるような感じで」
コムアイさんのあたたかな声かけに後押しされながら、皆さんの表現も次第に自由になり、場全体がのびやかな空気に包まれていきました。
昼食はSpacelanaさんのお弁当。彩り豊かな見た目も楽しく、味わい深い内容に自然と会話も弾みます。
酵素玄米がうれしいという声も聞かれ、ゆったりとした昼のひとときを過ごしました。
午後は書院へ移動し、輪になって座りながら絵本の音読に取り組みました。
20歳の自分、5歳の自分、1歳の自分。
120歳のおばあちゃん、優しいおばあちゃん、意地悪なおばあちゃん、
さらにはダースベーダーやIKKOさん、少しお調子者のおじいさんまで。
さまざまなさまざまなキャラクターになりきりながら数種類の絵本を何度も読み重ねていきます。
回を重ねるごとに想像力は膨らみ、会場には笑い声があふれました。
やがて涙が出るほど笑い合う場面も。普段はなかなか見せることのない表情が次々と現れ、参加者同士の距離もさらに縮まっていくようでした。
ダイアローグのテーマは「希望」。
「希望とは何だろう」
答えを出そうとするのではなく、互いに問いを差し出しながら考え続ける対話が印象的でした。
また、多くの方が「この場そのものが希望になっている」と語っていたことも心に残ります。
講座の終わりの振り返りでは、「とにかくたくさん笑った」という感想が数多く聞かれました。
「皆さんの間に信頼関係が育っていて、安心して表現できる場になっている。そのことが本当に素晴らしい」
そんな言葉をいただきながら、この半年で育まれてきた関係性の豊かさを、改めて感じる一日となりました。









