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『500年の学校〜おとなのためのフォルケホイスコーレ〜』 第2期開催レポートvol.6(2026年4月)

REPORT

4月5日 土を育み、未来へ繋ぐ。

 

境内の桜が見事満開を迎え、
里山の植物や鳥たちも生き生きと
本格的な春の訪れを祝福するかのように芽吹きはじめた、500年の学校・第2期 6回目。

今日は1日中、外で土と触れ合ったり、
火起こしをする内容も相まってか
始まる前から、明るく賑やかな声がたくさん溢れ、楽しみにされてる様子が伺えました。

月に1度通う中で感じられる自分自身の気持ちの変化や
この1ヶ月の近況を共有し、互いに深く頷いて受け止め合う朝の気持ちのシェアを経て
いよいよ屋外へ。

農家の柳田大地さんをお迎えした今回は、
「畑と私/いのちの舞台をととのえる」をテーマに、
自分の関わりによって「場」がより良くなっていくプロセスそのものを
「農」と捉え、土と社会との関わり方を学びました。

まずは、簗田寺内の大きな落ち葉コンポストで輪になり、目を閉じて、耳を澄まして、土の中に広がる社会を想像しました。落ち葉コンポストは、
自然なら100年かかる分解を、人間が落ち葉を集めることで2年に短縮でき、実は人間も自然の循環にポジティブな影響を与えられる可能性があることを、大地さんから教わります。

落ち葉から生まれたふかふかの腐葉土を踏みしめたり、手で掘ってみたり、そこから漂う土の香りに、五感が刺激されたところで里山へ。

ちょうどお腹も空いた頃、大地さんの奥様が作ってくださった畑のおやきでランチタイムです。
焚き火に使えそうな木を集め、火を起こして、蒸し焼きに。お手製のネギのスープもあたためて、もちもちおやきと一緒に心もお腹もほっと一息つくことができました。

午後は、グループに分かれて、もし自分がここに暮らすとすれば、どんな場所がいいのかという視点で、思い思いに畝を作るワーク。

農具を使って掘り起こすと、虫や幼虫、みみず、木の根など、確かにそこに社会が広がっていることを実感できました。
それらの環境に寄り添って、どうアプローチすれば、無理のない形にできるのか話し合い、大地さんにアドバイスをいただきながら、協力して作っていきます。

効率性や収穫率ではなく
生き物としての居心地の良さを一番に考え、
土と触れ合う中で呼び起こされた感覚で作られた3つの畝は、どれも無理がなく、その場の景色に馴染んでいるように見えました。

そこに、大地さんご自身の畑で大切に種取りされているルッコラとサラダ菜の種を蒔きました。
不耕起栽培でたくましく生き抜いてきたこの種は、どう芽を出し、来月どんな表情で出会えるのかが楽しみでなりません。

ダイアローグのテーマは、「味」。
これまで室内で行っていたダイアローグを里山で実施し、
見える景色がいつもと異なることで、より広く深い対話が生まれているようでした。

一人一人身の回りの土と触れ合い、
手の届く範囲を豊かにすることから「農」を始めることが、まさに社会全体や未来の豊かさにつながっていくー。
混沌とした今を生き抜くために必要な種と視点を、たくさんいただいた1日となりました。

より良い未来を作るために、よく学び、よく遊び、よく生き、その証を一つずつ時間をかけてこれからも積み重ねていけたらと思います。

<1日の流れ> am :朝のブレスト/火おこしと昼食/pm:畑作り/ダイアローグ

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