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『500年の学校〜おとなのためのフォルケホイスコーレ〜』 第2期開催レポートvol.5(2026年3月)
3月1日 春の兆しと、わたしを写す一日。
500年の学校 第2期5回目は、少し気の早い桜が簗田寺の境内にそっと顔をのぞかせた、やわらかな日曜日。
朝は、いつものように気持ちのシェアから。
それぞれが抱えてきた思いや近況を、自分の言葉で、自分の間合いで語ります。
その一つひとつに静かに耳を傾けるまなざしがあり、誰かの声を急かすことなく受けとめる、あたたかな空気が満ちていました。
今回は、写真家の在本彌生さんさんとともに「セルフポートレート」をテーマに、自分自身と向き合う時間です。
彌生さんのセットしたカメラの前で、自らシャッターを切り、自分自身の姿を写し取ります。
レンズの前に立つことに、はじめは少し照れた表情も見られました。
それでも、撮影された一枚を見つめるうちに、「思っていたより悪くないかも」「わたし、けっこういい顔をしている」と、ぽつりとこぼれる言葉。
出来上がった写真は、どれも本当に魅力的で、それぞれの存在のかけがえのなさがにじんでいました。
自分のカメラを手に境内を自由に巡りながら撮影する、「自分を投影した写真」では、風景や光、佇まいのなかに、いまの自分の心を重ねていきます。
お昼には、山ノ食堂さんの思わず顔がほころぶ楽しげなホーロー三段弁当。
春の気配を感じる里山の景色のなかで味わうひとときは、まるで小さな遠足のようでした。
撮影した2つの写真作品について、それぞれが制作意図を語ります。
なぜこの場所で撮ったのか。どんな思いを込めたのか。
前回の哲学対話に続き、今回のセルフポートレートもまた、自分自身への問いかけである——そんな彌生さんの言葉が重なります。
語られる背景やまなざしは一人ひとり異なりますが、不思議と共通して伝わってくるのは、「違っていていい」という確かな感覚。
多様であることそのものが希望なのだと、静かに胸に響く時間でした。
ダイアローグのテーマは、「仲間」。
この日は自由に過ごせる時間も多く、境内のあちこちで自然と会話が生まれます。
ともに学び、ともに笑い、ともに考えるなかで、仲間としての距離もぐっと縮まったように感じられました。
次回、さらに春へと歩みを進める簗田寺で、どんな表情に出会えるでしょうか。
季節とともに深まっていく、この学びの旅の続きが楽しみです。









