『500年の学校』は、YATOプロジェクトの根幹を成す学びのためのプログラムです。
深呼吸するように、人生に「余白の時間」を持ちながら、
芸術・哲学・自然・からだ・ものづくりなどの多様な「体験」と「対話」を重ねることで、
人生をふくよかにすると同時に、500年先も続く人の循環と賑わいを育むことをめざします。
【受講者募集 受付11月12日〜】
親子で立ち止まって深呼吸。
「生きている」を創る冒険に出よう。
わたしのあなたの、わたしたちの瞳に映るもの。
わたしたちは自然の一部であり、多様なつながりの中に生きている。
生きるうえで根っこになる大切な気づきが、体験としてこころと体に染み込んでいく。
こころの声に耳を傾け、勇気を出してやってみる。ともに試行錯誤してみる。
わからないからおもしろい。
不思議だねって一緒に目を合わせて微笑みあう「今」を大切に。
みずから生き方を紡いでいけること。
自然に根差した時間が流れる築田寺で、深く呼吸し、
日々の当たりまえを手放し、こころをそっとゆるめていく。
おとなもこどもも、ひとつひとつの「いのち」がゆたかに絡まり合う未来へ。
「500 年の学校 おやこのためのフォルケホイスコーレ」は、
「生きている」をつくる、おやこの学び場です。
慌ただしい日常を離れ、里山をゆっくりと歩いたり、座禅を組んで、まずは親子で深呼吸。こころとからだを整えたあとは、個性豊かな講師陣による体験型の講座を通して、わたしたちが生きる世界のゆたかさやつながりに目を向けていきます。
「おやこのためのフォルケホイスコーレ」は、大人のための“フォルケホイスコーレ”とこどものための”フリースコーレ“ の学びのエッセンスを取り入れ、日本の風土と暮らしに合わせて再構築したプログラムです。
朝から夕方までの1日を通して、試行錯誤をしてみたり、みんなで対話をして振り返ったり、親子で「わからないこと」を楽しむ、500年の学校ならではの貴重な1日。
簗田寺という学び舎で、自分なりの生き方を探究しながらともに「生きている」を創っていく、全6回、半年に及ぶプログラムです。
こんな方へ向けて
自然豊かな環境で、五感を使いじっくりと物事に取り組みたい方。
多様なものの見方や価値観に出会いたい方。
親子の立場から離れた体験を通して、気づきを得たい方。
対話の豊かさによる広がりを実感したい方。
「生きている」を創っていくための多彩な講座
簗田寺を舞台に
独自の視点でゆたかな世界へいざなう多彩な講師陣
各分野の第一線で活躍するプロフェッショナルな講師陣と共に新しい世界やものの見方に出会いながら、多様なつながりの中で学んで行きます。
*講師画像をクリックすると詳細がご覧いただけます。(50音順)
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コムアイ/アーティスト
声と身体を主に用いて表現活動を行なっているアーティスト。日本の郷土芸能や民俗学、北インドの古典音楽に影響を受けている。主な作品に、屋久島からインスピレーションを得てオオルタイチと制作したアルバム『YAKUSHIMA TREASURE』や、奈良県明日香村の石舞台古墳でのパフォーマンス『石室古墳に巣ごもる夢』、東京都現代美術館でのクリスチャン・マークレーのグラフィック・スコア『No!』のソロパフォーマンスなど。水にまつわる課題を学び広告する部活動『HYPE FREE WATER』をビジュアルアーティストの村田実莉と立ち上げる。NHK『雨の日』、Netflix『Followers』、映画『福田村事件』などに出演し、俳優としても活動する。音楽ユニット・水曜日のカンパネラを2021年に脱退。
アーティスト
コムアイ
講座カテゴリー 「 こえ 」
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下道基行/美術家・写真家
1978年岡山生まれ。2001年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2003年東京綜合写真専門学校研究科中退。日本やアジアの国々をフィールドワークしながら、その土地の歴史や風土や人々の生活を、写真や動画、インタビューなどの手法によって編集することで視覚化する。国内外の展覧会に参加し、写真集などの出版物も多く刊行している。
美術家・写真家
下道基行
講座カテゴリー 「 じかん・じぶん 」
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高橋 鴻介/発明家
1993年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、広告代理店に勤務。インタラクティブコンテンツの制作や公共施設のサイン計画などを手掛け、2022年に独立。「接点の発明」をテーマに活動中。主な発明品に、点字と文字が一体になった書体『Braille Neue』、触覚コミュニケーションゲーム『LINKAGE』など。
発明家
⾼橋鴻介
講座カテゴリー 「 かんかく 」
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石田多朗/作曲家・音楽監督・株式会社Drifter 代表取締役
ボストン生まれ。東京藝術大学大学院修了後、2014年に雅楽の作曲に挑戦し、坂本龍一に評価される。その後、精神疾患を経験し、栃木県那須町へ移住。一時は音楽から離れるも、再び創作の道へ戻る。2022年、ドラマ『SHOGUN』の総合アレンジャーを担当し、エミー賞・グラミー賞にノミネートされる。2025年、雅楽×クラシックによる世界初のアルバム『常世』をリリースし、各地でコンサートや神社仏閣での奉納演奏を行っている。
作曲家・音楽監督
石田多朗
講座カテゴリー 「 にほんのおんがく 」
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永井玲衣/哲学家者
学校・企業・寺社・美術館・自治体などで、人びとと考えあう場である哲学対話を幅広く行っている。Gotch主催のムーブメント「D2021」などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。連載に「世界の適切な保存」(群像)「ねそべるてつがく」(OHTABOOKSTAND)「これがそうなのか」(小説すばる)「問いでつながる」(Re:ron)など。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
哲学家
永井玲衣
講座カテゴリー 「 てつがくたいわ 」
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蓮沼執太|Shuta Hasunuma /音楽家、アーティスト
1983年、東京都生まれ。蓮沼執太フィルを組織して、国内外での音楽公演をはじめ、映画、テレビ、演劇、ダンス、ファッション、広告など様々なメディアでの音楽制作を行う。また「作曲」という手法を応用し物質的な表現を用いて、彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンス、プロジェクトを制作する。
最新アルバムに『unpeople』(2023)。東京2020パラリンピック開会式にてパラ楽団を率いてパラリンピック讃歌編曲、楽曲「いきる」を作詞、作曲、指揮を担当。近年のコンサート・パフォーマンスに「unpeople 初演」(草月プラザ石庭『天国』/ 2024)、「ミュージック・トゥデイ」(オペラシティ・コンサートホール・タケミツメモリアル / 2023)など。
主な個展に「Compositions」(Pioneer Works 、ニューヨーク/ 2018)、「 ~ ing」(資生堂ギャラリー、東京 / 2018)などがある。また、近年のプロジェクトやグループ展に「Someone’s public and private / Something’s public and private」(Tompkins Square Park 、ニューヨーク/ 2019)、「FACES」(SCAI PIRAMIDE、東京 / 2021)、など。第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
web: https://linktr.ee/shutahasunuma
Instagram: https://www.instagram.com/shuta_hasunuma/
音楽家・アーティスト
蓮沼執太
講座カテゴリー 「 サウンドスケープ 」
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増満兼太郎/造形作家
鹿児島県出身。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒。中2男子の父。
革、金属、紙や木など様々な素材を用いて、生活道具や装飾品、玩具やアートを制作。全国各地での展示会やワークショップを開催。
現在は、山梨県北杜市という自然に恵まれた環境に身を置き、暮らしと手仕事の日々。教育やセルフケアに興味を広げ、’つくること’から’伝える’ことを大事にしたいと思っています。著書‘父のつくったものたち -recollection’(MOKUHON PRESS)
造形作家
増満兼太郎
講座カテゴリー 「 手からうまれるもの 」
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三上奈緒/旅する料理人
東京農大卒。学校栄養士、レストランを経て、旅する料理人として活動。
「顔の見える食卓作り」をテーマに、食を通じて全国各地の風土や生産者の魅力を繋ぐ。目で見て肌で感じたものが全て。全ては自らの足で歩く。が信条。
海に山に川に、料理のフィールドはどこへでも。
石を組み、木でアーチを組み、焚き火で料理する、プリミティブな野外キッチンを作り上げる。 ダイナミックな料理を通し、同じ釜の飯を分かち合うことの大切さを体で伝える。主宰する講座では「おいしいってなんだ?」を軸に書店や学校と授業を組み、
Edible schoolyard に関わるなど食教育にも力を入れる。
食の根源を追い求め、縄文倶楽部を主宰し考古館とも連携。 雑誌「Soil.mag」「料理王国」「sprout!」での連載執筆やラジオ出演と活動は多岐にわたる。 趣味は採集活動。能登の震災支援に関わる。旅する料理人
三上奈緒
講座カテゴリー 「たべる」
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伊藤千枝子/ダンサー、振付師
4歳よりダンスを始め、1989年珍しいキノコ舞踊団を結成し、すべての作品の演出と振付を行う。ダンスの本質を追求する姿勢と、衣装や舞台美術などカラフルで親しみ易 く、時代性を強く意識した作品群は、他ジャンルのアーティストらにも影響を与え、日本のコンテンポラリーダンス界を牽引した。2019年、30年間活動した同カンパニーを解散後、芸名「伊藤千枝」から本名「伊藤千枝子」に改名し、フリーのダンサー、振付家として活動を続ける。舞台の活動のほか、2002年からTVCMやPV、幼児番組、映画やTVドラマへの振付などを開始。主な振付作品は、NHK教育テレビ「ドレミノテレビ」(2003)、TVCM「アセロラ体操」(2010)、TVCM「LOTOシリーズ」 (2018〜2019)、福島県「わらじまつり」リニューアルプロジェクト(2019)、映画「波紋」(2023)、TVCM「湖池屋スコーン」(2022〜24)など。2021年「The chiekooos」ブランドとして古着リメイク作品の販売を開始、2023年「立つのをやめるワーク」メソッド完成。からだの力みを取り、至高のリラックスを体験するワークショップを各地で行なっている。
ダンサー・振付家
伊藤千枝⼦
講座カテゴリー 「 からだ 」
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金沢健一 Kanazawa Kenichi/彫刻家
工業製品としての金属を素材に、幾何学的な形態による構成的な作品、またそれと並行して、不定形に熔断した鉄板から音を発見する《音のかけら》、振動の物理現象であるクラドニ図形を利用した《振動態》など視覚、聴覚、触覚を結びつける作品を制作する。近年ではマリオネットによる作品も試みている。多くの美術館で展覧会、パフォーマンス、ワークショップを展開している。音楽家や舞踊家とのコラボレーションも多い。
1956 東京都生まれ
1979 東京藝術大学美術学部工芸科鍛金専攻卒業
1981 東京藝術大学大学院美術研究科修了
現在、東京造形大学非常勤講師、東北芸術工科大学非常勤講師、日本大学芸術学部非常勤講師彫刻家
金沢健一
講座カテゴリー 「 おとのかけら 」
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田中 健太郎/画家
1977年 滋賀県生まれ
国内外での個展で作品の制作と発表を続けながら、
企業やブランドとの様々なプロジェクトを行う。Instagram| https://www.instagram.com/kentaroutanaka/
Official Website| http://www.kentarou-tanaka.jp/
画家
田中 健太郎
講座カテゴリー 「 絵」
1日のスケジュール
午前10時に集合し、午後4時頃に終了予定。
これらの活動を通して、生きる世界やお互いに対し、新しい気づきとまなざしを得るような、約6時間の講座です。
ダイアローグ (Dialogue) とは
おやこのフォルけホイスコーレのダイアローグは、その日の体験をもとに、みんなで問いを出し合うことから始まります。自分の言葉で話し、お互いの思いも大切にしながらじっくりと対話に耳を傾けます。答えを出すことを目的とせず、考え続けることを大切に。
毎回のダイアローグを通して、気づきや変化につながっていきます。
フォルケホイスコーレ(Folkehøjskole)とフリースコーレ(Friskole)
「500年の学校」は、デンマークで生まれたすべての人のための学校「フォルケホイスコーレ」の理念にインスピレーションを受けて、2024年に始まりました。
フォルケホイスコーレは、年齢や学歴、評価といった枠組みにとらわれず、人が “ありのままに生きる” ために学び合う学校として、 北欧を中心に根づいています。一方、「フリースコーレ」は小中学生が通う「自由学校」で、子どもがありのままに成長することを大切にしています。教室だけでなく自然の中でも過ごし、対話や共同作業を通して社会とつながることを学びます。
どちらも、「ダイアローグ(対話)」が重要な時間のひとつとなっており、本プログラムでも、毎講座の前後には「ダイアローグ」の時間を設けていることが特徴のひとつです。
VOICE
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普段は忙しくて見落としていた子どもの小さな変化にも気づけた
「こどもと一緒に里山を歩いたり、手を動かしたりする時間がこんなに心をゆるめてくれるものだとは思いませんでした。特に“対話(ダイアローグ)”の時間で、子どもが普段話さないようなことを話してくれて、それをみなさんがゆっくり聞いてくれたことがとても温かかったです。普段は忙しくて見落としていた子どもの小さな変化にも気づけたと思います。」
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自分自身が考える時間
「簗田寺では自分のペースで過ごすことができて、子どもが楽しそうにしているのを見るのも嬉しかったけれど、自分自身が『何を感じたか』『どう生きたいか』を考える時間にもなりました。何か新しいヒントをもらったような気がします。」
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こどもも私も“ひとりの人”として過ごせた
「こどもが『こんな表現をするんだ!』と驚かされました。普段、“母親”としての自分にばかりなっていたけど、こどもも私も“ひとりの人”として過ごせたことが、よかったです。」
募集要項
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6ヶ月プログラム
YATO『500年の学校』~おやこのためのフォルケホイスコーレ~(第1期)
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期 間
2026年5月〜2026年10月
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日 程
全6回/毎月第3日曜日 ※お泊まり会があります。
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時 間
10:00~16:00(昼食付き)
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募集人数
10組20名
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対 象
小3〜6年生 子ども1名とその保護者1名
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受講料
月額22,000 円 ×6回(6ヶ月コースのみ)
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会 場
簗田寺(東京都町田市忠生2丁目5-33)
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募集時期
2025年11月12日(水)〜開始予定
よくあるご質問
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兄弟で参加は可能ですか。
本プログラムへのご参加は、お子様1名、保護者様1名としております。お子様は1名とし、兄弟間での変更はできません。
また、申込者以外のご兄弟などの同伴はできません。基本的に保護者様も変更がないことが望ましいですが、ご事情がある場合はご相談ください。お子様だけでのご参加もご遠慮いただいております。予めご了承ください。 -
今期の講座内容や講師を事前に知ることはできますか。
具体的な講座内容や講師のスケジュールは、お申し込み前にはお伝えしておりません。お申し込みいただいた皆様に、開講前の春頃、年間の予定をお伝えしております。
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どのような準備が必要ですか。
講座に必要なものはご用意しておりますので、ご準備いただくお持ちものは特にありません。
里山の散策などがあるため、活動しやすくご自身の心地よく過ごせる服と動きやすい靴でお越しください。また坐禅の際は、靴下を脱ぎ素足になります。 -
昼食について知りたいです。
お子様のお食事の量を調節しやすい彩り豊かなケータリングを中心に、簗田寺の敷地内にある精進食堂「ときとそら」の心と体が穏やかになる禅のお料理や、みなさんで火を囲んで煮炊きをともにする体験的な食の時間など、毎月の昼食の時間もたいせつに、みなさまと豊かなひとときを過ごせるようさまざまなご用意をしております。
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車で行けますか。
公共交通機関をおすすめしておりますが、お車でのご参加も可能です。駐車場に限りがありますのでお申し込み時にお知らせください。
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参加できない月がありますが振替はありますか。
1回のみ、翌年の講座に振替が可能です。振替時のルールなどはご入学時にご案内いたします。返金はありませんのでご了承ください。
基本、毎月第3日曜日開催を予定しておりますのでなるべくご欠席の無いよう、スケジュールのご調整をお願いいたします。 -
支払い方法はなにがありますか。
クレジットカード決済のみ。毎月の自動引き落としとなります。
支払い証明の発行や領収書等についても対応可能です。個別にご相談ください。 -
取材をしたいです。
ありがとうございます。問い合わせページのフォームよりご連絡ください。